ど素人! の俳句
既に投稿していたつもりの俳句が、何時のまにか消えてしまいました。
下手な俳句で、何をいまさらとも思いますが今一度再掲します。頻繁に投稿ができないと思いますが、俳句と短歌に限らず、色々なジャンルの投稿をしていこうと思っております。
俳句(季節、作成順不同)青雪
○苗代に籾蒔く父は拍子とり
○蝉しぐれ皺の深さや父の顔
○春光や吾が父逝きて五十年
○母逝きて古池に揺れる朧月
○石車コケて掴めばオニアザミ
○黄昏の春の嵐に母は逝く
○葉桜や母の命日朧月
○風荒れて見えぬ花粉のむずさかな
○鶯の鳴くや遍路の二人旅
○骨を病む肩の痛みに春遠し
○紅梅や欝なる妻の笑み嬉し
○夏痩せに中辛カレー水2杯
○秋深し眠れぬ夜や歯の痛み
○八重咲きも一重も同じ散る桜
○病院の窓から眺める霞かな
○中秋の月は寂しき妻は病む
○心病む妻の微笑み虫しぐれ
○病む妻の笑顔みられず秋の朝
○秋深し歯医者の窓に映る顔
○刈草を背負える妻の汗と笑み
○病む妻はしょんぼり一人秋時雨
○イチジクを二つ並べて娘(こ)に与 え
○隣人に妻の容態話す秋
○秋深し明日も生きるか思案せり
○入院の妻哀れ寂しき夜長
○笑顔なき我妻愛し秋の空
○受話越しのか細き声や妻の秋
○秋雨に移ろい行く日妻は鬱
○秋深し愛しき妻の声寂し
○晩秋にか細く響く虫の声
○秋の空沈むばかりか我が心
○障害の我が娘の末を憂う秋
○待ちわびる妻の退院霜柱
○入院に鬱なる妻の顔寂し
○目を病んで煩き蝉の床で寝る
○病癒え白菜採る妻顔嬉し
○ かまびすしヒヨドリ千両の実を喰らう
○雪柳水面に揺れる老いの影
○冬晴れやこの手でもぎたるレモン四ツ
○大根(すずしろ)のふりかけ美味し妻の笑み
○春はまだ?あかぎれ痛し我が娘の手
○ヨモギ餅二つ喰らいて腹笑う
○極寒の朝陽光の昼寝楽し ○ケケケケケ俺を笑うかアマガエル
○何一つ出来ぬ我が身よ春寒し
○生き生きと山菜採りに弾む妻
○四ツに割り一つを取り合うメロンクジ
俳句 2
○秋深し籠もりはせぬのか雨蛙
○軽トラのはねる小石や沢の蒼
○田は荒れて雀も消えし山の村
○花咲けど蜜蜂は来ず村沈む
○陽に病めば水いっぱいが恋しけれ
○空の青己が心は沈む色
○老いてなお悟り開けぬ馬鹿の夏
○草抜けば指に刺さりしユズの刺
○梅雨寒やコタツも何も仕舞いけり
○久々の雨固き岩松開く
○世は荒れて戦と病にすさぶ夏
○夏草を刈れば古墓の出にけり
○夏草よ恨むな根こそぎ抜く俺を ○腹揺する谷間の花火子等は泣き
○夏草を刈れば蛙の慌てけり
○ 餌やるぞ逃げるなヤモリ我が窓辺
○夕立やタライに一つ金魚かな
○道塞ぐ葛満開や刈がたし
○石鎚の神山を隠す雲の群れ
○コオロギの鳴き声寂し雨の夜は
○松茸の味も知らぬよ喜寿の吾
○静けさや月に棘さす虫の声
○茅葺きの古き隣りに人は絶え
○秋き深し一羽残れし蝉の声
○闇透かし眺めるイキナリの豪雨
○寝汗かき覚めたる夢や秋寂し
○灰色のアマガエル土にまみれて
○藁葺をトタンで覆うて藁腐り
○雨上がりイモリよ逃げろ踏まれるぞ
○酒半合下戸が潰れてなお寝れず
○木の裏に隠れし茸やニヤリして
○手に刺さる栗のイガしつこく剥くや
○酒飲んてゴロリ寝転び冬近し
○空晴れて秋風染みる夜半の月
○夜は更けて寂しき虫や月落ちぬ
○コオロギの声は途絶えて秋は逝く
○扇風機昨日も今日も扇風機
○秋の夕年寄ばかりの里寂し
○まだ鳴くやコオロギのか細き声よ
○コオロギや老人二人で後老婆
○秋冷に萎れる花や古山道
○目を突けど薬も無しや秋の暮れ
○滴りし汗の溜まりに風は無く
○ 無理するな妻は笑ってウンと言う
○夕暮れに涼しき風や河鹿鳴く
○ 半丁の湯豆腐妻と分けて食う
○草刈れば後に群れ来るトンボかな
○日暮れ前草刈る妻を吾は呼び
イカリソウ
俳句 3
○晴れ晴れと春を迎える気になれず
○草刈りや田んぼの泥に靴盗られ
○チョコマカと妻よ走るな躓くな
○芝生枯れ浮草沈む秋の暮れ
○妻笑い何事もなく秋の暮れ
○喉飴や全く効かず秋の夜
○病食の鮭に追い塩俺の味
○月食を愛でて寒さに震えけり
○雪虫や袖に留まりて老いの友
○里芋の玉露落ちて蟻を打つ
○哀れなり獅子に踏まれて彼岸花
○初霜や慌ててレモン取り込みぬ
○得意げにヒヨドリ咥えし家の猫
○電線に群れ合う燕別れかな
○熱々の丼一杯うどん食う
○まだ雪は降らねど今日の暗さかな
○初霜や無花果熟れず落下せり
○農道のイチョウをブロワー冬日和
○冬晴れや歩道に二人影落ちて
○軽トラを捨てて歩く紅葉道
○雪虫やそっと息かけ側へやる
○ 晴れ曇り温室開け閉め花疲れ
○軽トラのヒーター妻は手を翳し
○静けさや粉雪舞い散る里の暮れ
○干し柿を狸に取られ嘆く妻
○冬の陽の落ちる速さや灯り点け
○水凍え鯉は静かに眠りおり
○木々折れて倒れるままに雪積もり
○菜の花や同行二人の鈴の音
○夏草や岩にキラリとアユ光る
○正月や朝昼晩と餅喰らい
○春風や我は草花妻は畑
○細道や下水の側に早スミレ
○紅梅にウグイス鳴くや霜柱
○されど春紅梅咲けど霜柱
○病院の待合長き春の午後
○雨傘を風に取られて木の芽吹き
○いそいそとオドリコソウを妻は植え
○鳥せわし妻は山菜我は暇
○のどかさや杖にすがりてヨタ歩き
○軽トラの幌に桜の蕊重し
○腰痛み脛は笑いて夏来たり
○入院の朝胸苦し初夏の風
○不治なると医師は告げたり初夏の夕
マンサク
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