ど素人! の短歌 2

クリスマスローズ


血圧の下がりて今日は寝るばかり柚子の実採れず不甲斐なき身よ
ようやくの冬を嫌いて春を待つ己が馬鹿さを一人で笑い
冬日和今朝はマイナス指凍え破れ手袋柚子刺刺さり
鬱蒼と繁った森の石ころの細道下りまた登りたり
癇癪を起こして拗ねる吾が娘障害ゆえも時に腹立ち
中秋の月に密かに手を合わせ妻娘の幸をひたすら祈り
目に見える光はあれど心には灯も無くただ彷徨えり
吾が娘薬なくして生きられず連れていこうか果てなる国へ
障害の子等の集いし施設へは楽しげに通う吾が娘嬉し
牛蒡削ぎ今夜は肉うどんと云う妻手は赤く凍えおりたり 
荒みたる己が心を救いしは老いたる妻の優しき笑顔
森を抜け日向きに出れば枯れすすき獅子に踏まれし荒れ田に揺れて
遠山も野辺も白きに染まりたるただ深々と心を濡らし 
千両の赤き実を喰むヒヨドリの尾羽根を濡らし雪は降りけり
深々と降る雪闇に紛れ遠くで寂しく子猫の鳴く声 







 

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